金融円滑化に向けた取組み | JA江刺

金融円滑化に向けた取組み

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金融円滑化に向けた取組みについて

岩手江刺農業協同組合(JA江刺)は、農業及び地域金融における円滑な資金供給を最も重要な社会的役割の一つと位置付け、その実現に向けて取り組んでおります。
今般、以下の通り「金融円滑化にかかる基本的方針」を制定し、取組み体制を強化致しました。
この方針に基づきまして、お客さまからのご相談等により一層丁寧な対応を心掛けてまいります。

「経営者保証に関するガイドライン」への対応方針について

この度、経営者保証に関するガイドライン研究会(全国銀行協会及び日本商工会議所が事務局)が公表した「経営者保証に関するガイドライン」を踏まえ、当組合は本ガイドラインを尊重し、遵守するための態勢整備を実施致しました。当組合は、今後、お客さまと保証契約を締結する場合、また、保証人のお客さまが本ガイドラインに即した保証債務の整理を申し立てられた場合は、本ガイドラインに基づき、誠実に対応するよう努めて参ります。

1.経営者保証に依存しない融資の一層の促進について

法人個人の一体性の解消等が図られている、あるいは、解消等を図ろうとしているお客さまから資金調達の要請を受けた場合には、以下の事項について確認を行い、総合的に判断する中で、経営者保証を求めない可能性について、主たる債務者の意向も踏まえた上で検討します。

  1. 法人と経営者個人の資産・経理が明確に分離されていること。
  2. 法人と経営者の間の資金のやりとりが社会通念上適切な範囲を超えないこと。
  3. 法人のみの資産・収益力で借入返済が可能と判断し得ること。
  4. 法人から適時適切に財務情報等が提供されていること。
  5. 経営者等から十分な物的担保の提供があること。

2.経営者保証の契約時の対応について

  1. 保証契約を締結する場合には、主たる債務者と保証人に対し、どの部分が十分ではないため保証契約が必要となるのか、また、どのような改善を図れば保証契約の変更・解除の可能性が高まるのかについて、丁寧かつ具体的な説明を行います。
  2. 保証金額の設定については、形式的に保証金額を融資額と同額とはせず、保証人の資産及び収入の状況、融資額、主たる債務者の信用状況、物的担保等の設定状況、主たる債務者及び保証人の適時適切な情報開示姿勢等を総合的に勘案して設定します。

3.既存の保証契約の適切な見直しについて

  1. 既存の保証契約の解除等または変更等の申し入れを受けた場合には、改めて経営者保証の必要性等の検討を行うとともに、その結果について主たる債務者及び保証人に対し、丁寧かつ具体的な説明を行います。
  2. 事業承継が行われた時、前経営者が負担する保証債務について、後継者に当然に引き継がせるのではなく、保証契約の必要性について改めて検討するとともに、その結果について主たる債務者及び後継者に対して丁寧かつ具体的な説明を行います。
    また、前経営者から保証契約解除の申し入れを受けた場合には、保証契約の解除について適切に判断します。

4.経営者保証を履行する時の対応について

経営者保証における保証債務を履行する場合には、保証人の手元に残すことのできる残存資産の範囲について、必要に応じ支援専門家とも連携しつつ、保証人の保証履行能力、経営者たる保証人の経営責任、破産手続きにおける自由財産の考え方や標準的な世帯の必要生計費の考え方との整合性等を総合的に勘案して決定します。