ヒョウタン細工を始めて30年 熊谷東一さん(米里)

 ヒョウタン細工を始めて30年の熊谷東一さん(米里)は、かつて養蚕を営んでいた自宅の小屋を、作品を展示する「ひょうたん館」とし、500以上もの作品を納めています。

 熊谷さんがヒョウタン細工を始めたのは、定年退職後。農閑期を利用し、自宅敷地内で栽培していたヒョウタンに絵付けを始めました。始めた頃は絵を書くだけでしたが、次第に彫刻を施したり、組み合わせて動物を作ったりするようになっていきました。

 

 栽培途中の小さい実をひもでくくりつけて形を調整して作った動物たち、幾何学模様の透かし彫り、ビーズを埋めこみ、明かりを入れたランプ風…など、自宅敷地内の「ひょうたん館」にずらりと並ぶ500以上の作品群はどれも圧巻の出来。技術は本を読むなどして独学で培ってきたものです。
 小さなものなら1日で完成しますが、ヒョウタンの中にヒョウタンが入っている作品などは、完成まで2年以上を要します。「大きなヒョウタン細工を一度完成させた後に、次の年、小さなヒョウタンを中に育てる。中のヒョウタンを飾りつけるのは大変だが、大作は出来上がった時とても嬉しい」と熊谷さんは語ります。

 

 干支を模したヒョウタンや、アニメのキャラクターをヒョウタンに絵付けしたものを保育所の子どもたちにプレゼントしており、地元では年齢を問わずファンが多い熊谷さん。次々に思い浮かぶ新しいアイデアの秘訣は、「いいなと思ったものは試してみる」こと。現在は来年の干支「申」をモチーフにした作品を作成中という熊谷さんの、今後の作品も楽しみです。

 

◎ヒョウタン細工を始めて30年の熊谷東一さん/「出来上がるととても嬉しい」と笑顔