トマトに遮光シート試験 夏場の収量確保 作業効率も

pho1_1376981037

菅野さんのビニールハウスの外側に遮光シートを取り付ける

江刺区愛宕の農家の菅野光男さん(61)は、トマト栽培における夏場の高温対策として、遮光シートを試験的に導入し、収量と作業効率の向上を目指しています。
夏場はハウス内の気温の上昇によって、上部に付いているトマトの表面はケロイド状態になる事例が多く、劣化被害が発生。さらにハウス内の温度は40度を越えることもあり、作業管理も困難になります。
試験用の遮光シートは「タキイ涼感ホワイト20」(遮光率約30%)と「三菱樹脂アグリドリーム(株)メガクール」(遮光率約50%)の2種類を使用。今月中旬にそれぞれの遮光シートを全長54㍍のハウスの屋根にかぶせました。
試験は県や市、JA江刺の協力の下で実施。ハウス内の温度や出荷量の変化を計測しながら2年計画で遮光シートの効果を確認し、地域全体のトマト生産の振興に結び付けていきます。
遮光シートは太陽光の熱線を遮り、これによってハウス内の温度が3、4度下がり、気温が上昇する夏場の作業効率の向上に期待ができます。さらに天候に応 じてシートの取り外しが可能で、耐久年数も約7、8年と長いため、一般的に普及している吹き付け式の遮光剤と比べ資材購入経費も削減できます。
菅野さんによると一般的な吹き付け式の遮光剤は霧吹き状態で散布するため、散布面積にむらが出てしまい、場所によって遮光率にばらつきが出てしまうといいます。シートであれば、遮光率も一定に保てるようになります。
菅野さんは「作業効率が上がれば生産者も生産意欲が湧いて、収量の向上にもつながる。今のところ資材経費は高めだが、長い目で見ると遮光シートの方が効果的」と期待を寄せています。